十二国記

十二国記

あらすじ wikipediaより転載

十二国記は、神仙や妖魔の存在する中国風の異世界を舞台にしたファンタジー小説シリーズである。この異世界には十二の国が存在し、各国は王政国家である。麒麟が天の意思を受けて王を選び、王は不老の存在となり天の定めた決まりに従って統治を行う。このような世界観は、予言によって政治社会などを予測した古代中国の讖緯(しんい)思想をベースにしており、人外の存在たちは山海経(せんがいきょう)が参考にされている。地球と十二国の世界は隣り合っており、天災「蝕」によって地球人が十二国の世界に流されることもあれば(海客)、十二国の世界に生まれるはずの人間が生前に流されて地球に生まれることもある(胎果)。シリーズでは、本来あるべきでない場所に生まれた胎果や故国から引き離された海客、十二国の世界の人々の冒険や苦難が描かれるが、十二国すべてが舞台となるわけでない。政治を行う王、理想や野望を抱く官吏、市井の民などの多様な立場の人々が、過酷な運命のもとで必死に生きる姿を描いた骨太の物語である。新潮社の担当編集者は「全編に貫かれているのは、生きることの難しさと如何に対峙していくかであると思います。」と述べている。
最初に執筆された『魔性の子』(1991年)はホラー小説で、舞台は現代日本だった。小野が新潮社で『魔性の子』を書いたときに、背景となる想定世界として十二国世界が構築され、地図や年表、図表なども作っていた。講談社の編集者からファンタジーを書くことを提案された時に、このことを話したところ、書くように勧められた。シリーズ1作目の『月の影 影の海』(1992年)から、少女小説レーベルの講談社X文庫ホワイトハートでファンタジーとして発表された。表紙と挿絵は山田章博で、人物や人外の存在が美しく迫力をもって描かれている。小野は元々ファンタジーを読む方ではなく、ファンタジー作品を注文されてから 、C.S.ルイス『ナルニア国物語』やロジャー・ゼラズニイの『アンバーの九王子』を読み、自分なりのファンタジーの理想形ができていった。小野は、十二国記のような物語は、ファンタジーというより神話や歴史絵巻の様なものだと考えているという。本シリーズは少女小説としては珍しく、理想の政治を考えるというような、中国歴史小説ものに近い受け止められ方もあるようである。とはいえ、十二国間では天が定めたとされる摂理により侵略が許されないため(これを破ると王は死ぬ)、商業面以外の外交は必要なく、現実の政治とはかけ離れている。
元々小野は講談社X文庫ティーンズハートという少女小説レーベルで少女小説を書いており、読者の少女たちにファンレターで悩みを打ち明けられることがあった。小野は、しいて言えばこの読者たちが陽子の原型であり、『月の影 影の海』は読者への返信の代わりであると述べている。『月の影 影の海』は、少女向けとしてはあまりに重すぎるということで一度は没になり、紆余曲折があって出版された。無理やり異世界に連れてこられた少女が、苦難に満ちた冒険の末に自分の居場所を見出すというこの物語は、「自己を探求し、真に帰属すべき場所を見出す」というファンタジーにおける大きなテーマが描かれており、重すぎる、難しすぎるのではという出版社の一部の懸念に反して読者の少女たちの反応は好評だった。人気により同一世界を舞台とする作品が増え、徐々に綿密な世界観が明らかにされていき、シリーズになった。主役は各話によって異なっており、地球の女子高生であったが十二国記の世界に連れ去られ慶国の王となった陽子、陽子と同時代の地球に生まれたが戴国の麒麟であった泰麒(蒿里)、戦国時代の武家の跡取りであったが延国の王となった尚隆、室町時代の貧民の子どもで延国の麒麟であった延麒(六太)など、胎果のキャラクターを中心にストーリーは展開する。シリーズの刊行は時系列ではなく、『ナルニア国物語』のように時代が前後しながら、様々な場所を舞台に物語が進んでいく。おもしろい物語と魅力的なキャラクターを持つこのシリーズは、普段ティーンズ向け作品を読まない層までファンを拡大させていった。1996年には週刊誌の書評コーナーで評論家の北上次郎が『図南の翼』を絶賛し、2000年には雑誌『幻想文学』で評論家の石堂藍が紹介するなど、注目を集めた。

久々の漫画以外の記事です。
めちゃめちゃ面白いです。
わたくしブッダだけあって修行や試練を乗り越えて成長するストーリーや過酷な環境の中で生きるとは何かを問いかける物語が大好きなのですが
まさにこの十二国記は私好みの骨太なハイファンタジーとなっております。
かなりの巻数が出ており手をつけづらいとは思いますが是非一度読んでみてください。
出来れば『魔性の子』ではなく『月の影 影の海』から読むことをおすすめします。

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